【更新履歴】
※2020/01/20:山下ふ頭のホテルシップ停泊予定とバスの運行に関する情報を追記しました。
飛行機に搭乗する場合、仮に成田発ロサンゼルス行きの航空券を買ったとしたら、チケットには成田発としか書かれていませんが、成田空港には第1~第3ターミナルまであります。
利用するターミナルによって電車やバスを降りる場所も変わってきますから、必ず当日までにどちらのターミナルから出発するのかを調べるでしょう。
クルーズ旅行の場合も同じです。
東京湾の北西部に面する横浜港は、一口に横浜港と言ってもクルーズ客船が停泊できるふ頭が5か所もあり、最大で7隻同時着岸が可能となっています。
<クルーズが着岸できるふ頭>
- 横浜港大さん橋国際客船ターミナル 2隻
- 大黒ふ頭客船ターミナル 2隻
- 新港ふ頭客船ターミナル 1隻
本牧 ふ頭 1隻- 山下ふ頭 1隻
<各ふ頭の場所>
2020年5月6日にはクルーズ船6隻の同日着岸が予定されています。
同じ「横浜港」であっても、地図に表示されている通りふ頭同士は離れているため、乗船日に間違った場所に行ってしまうと最悪乗り遅れてしまうことにもなりかねません。
そこでこちらの記事では、乗船する船がどこのふ頭に停泊するのかをあらかじめ調べる方法と、各ふ頭へのアクセス、特徴をまとめました。
もちろん、横浜港が乗船港である場合には、旅行会社から送られてくる最終案内にはどこのふ頭に行けばよいかが書いてあるはずです。
しかし寄港地の場合は詳しいふ頭の位置までは直前まで情報が来ない可能性もありますし、乗船港であっても最終案内を待たずに早いタイミングで正確な情報が分かれば、より充実した旅行計画を立てやすくなります。
クルーズが停泊するふ頭の場所の調べ方
横浜市のサイトにクルーズ船の入港予定が掲載されており、簡単に確認することができます。
乗船・寄港にかかわらず、横浜に船が入港する日付から探し、「着岸場所」の列を見ます。
記事執筆時点では、2020年には大さん橋、大黒ふ頭、新港ふ頭、本牧ふ頭への入港が予定されているようです。
山下ふ頭については2019年は数回着岸していますが、2020年の予定には書かれておりませんでした。
まだ半数が「調整中」となっているため今後利用される可能性があります。
横浜港の3つの客船ターミナルとそのほかのふ頭
大さん橋、大黒ふ頭、新港ふ頭にはそれぞれCIQ(Customs、Immigration、Quaratine=入出国の手続きができる)施設があり、客船ターミナルとなっています。
これらのターミナルが使用中の際には、本牧ふ頭や山下ふ頭に着岸します。
横浜港大さん橋国際客船ターミナル
アクセス |
【電車】
【バス】
|
駐車サービス | クルーズ乗船の場合は1日1,000円 詳細はこちら |
公式サイト | 横浜港大さん橋国際客船ターミナル |
「横浜港」と聞いて最も多くの人がイメージする場所がここ大さん橋だと思います。
なんと、これまでに6度の建設・増改築を経て、現在の7代目の建物になったのが2002年だそうです。
ドラマのロケ地にも使用されるため、訪れたことはなくてもテレビで見たことのある人も多いのではないでしょうか。
クルーズターミナルとしては、東京湾に突き出た桟橋の左右それぞれに1隻ずつ停泊させることができます。
クルーズ船の出港時には「くじらのせなか」と呼ばれる屋上から盛大にお見送りイベントが行われます。
ターミナルにはショップやカフェがあり、乗船客以外も利用できます。
また、クルーズ船だけでなくレストラン船である「ロイヤルウイング」も大さん橋から出港します。
大黒ふ頭客船ターミナル
アクセス |
【バス】
※バスの本数が少ないため、タクシーの利用が便利です。 |
駐車サービス | クルーズ乗船の場合は1日1,000円 詳細はこちら |
公式サイト | 大黒ふ頭へのアクセス(横浜市) |
大黒ふ頭客船ターミナルは、2019年4月にオープンしたCIQ施設です。
横浜港の3つのターミナルの中で唯一ベイブリッジの外にあるため、大型客船であっても入港することができるという特徴があります。
しかしこちらのターミナルには商業施設がなく、通常一般に開放されていない場所であり、他のターミナルに比べてアクセスがしづらいのが難点です。
2019年にMSCスプレンディダに乗船にした際にここを利用しました。
旅行会社からいただいた案内では、ターミナルまでのアクセス方法として次の2択が提示されました。
- 大黒ふ頭客船ターミナルへ直接向かう(鶴見駅からタクシーで30分)
- 大さん橋国際客船ターミナルからシャトルバスを利用する
荷物はどちらのターミナルからも預けられるようになっていました。
私たちはアクセスの手軽さと無料シャトルバスに目がくらんで後者を選択したのですが、大さん橋に着いた時にはシャトルバスは1時間待ちでした。
広い大さん橋の待合の椅子もほぼ満席状態で、このままここで待って出航前の船内散策の時間を楽しめないのはもったいないと思い、結局大さん橋前でタクシーを拾い大黒ふ頭に行きました。
その時は内側キャビンの利用でしたので、指定された乗船時刻もかなり後のほうだったために混んでいたということもあったのかもしれません。
大黒ふ頭では、ほとんど待つことなくすんなりと乗船手続きができました。
新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)
アクセス |
【電車】
【バス】
|
駐車サービス | クルーズ乗船の場合は1日880円 詳細はこちら |
公式サイト | 横浜ハンマーヘッド |
新港ふ頭客船ターミナルは、2019年10月末にオープンした複合施設「横浜ハンマーヘッド」内にあります。
「横浜赤レンガ倉庫」、「横浜ワールドポーターズ」、「カップヌードルミュージアム横浜」といった、みなとみらいの観光スポットに最も近いターミナルであり、周辺は徒歩だけで一日中遊べる大変便利な場所に位置しています。
また、横浜ハンバーヘッドにはコインロッカーもあるので、寄港だけでなく乗下船で利用する際も荷物を預けて観光することができます。
新港ふ頭客船ターミナルに、ダイヤモンド・プリンセスがクルーズ船第1号として入港した日のレポートも書いております。
ちなみにダイヤモンド・プリンセスは改修により船体が高くなるため、2020年からはベイブリッジをくぐれなくなり、今後は橋の外側に停泊するようです。
その他のふ頭(本牧ふ頭、山下ふ頭)
本牧ふ頭については記事執筆時点では、2020年は5月6日のMSCベリッシマでの利用しか発表されていません。
ベイブリッジの外にあるふ頭になりますが、この日は同じく橋の外にある大黒ふ頭にも「クイーン・エリザベス」と「コスタ・セレーナ」の着岸が決まっているため、このふ頭も利用することになったのではないかと思います。
昨年は大さん橋と大黒ふ頭が埋まっているときには山下ふ頭が使われていました。
こちらはベイブリッジ内の場所になります。
※2020/01/20追記
記事執筆時点では2020年にここに着岸するクルーズ船の情報は「横浜港客船入港予定」にはまだ掲載がありませんが、2020年7月23日~8月10日に、サン・プリンセスがオリンピック期間中のホテルシップとして山下ふ頭に停泊することがツアー取扱会社であるJTBより発表されています。
また、山下ふ頭には2020年1月に新たにバス待合所がオープンしました。
2020年6月には横浜駅と山下ふ頭を結ぶ新たなバス路線であるBAYSIDE BLUEの運行開始も予定されています。
こちらの記事では、横浜港でクルーズ船が着岸できる5か所のふ頭の場所や特徴を紹介しました。
乗下船や寄港で横浜港を利用するクルーズに乗船する際の参考になればうれしいです。
2019年に大黒ふ頭から乗船したMSCスプレンディダについては、乗船記も書いておりますので、もしよろしければこちらも併せてお読みください。