クルーズ旅行では一度に何か所も訪れるので、全ての予定を管理するのが大変ですよね。
パッケージツアーならまだしも、個人でクルーズ、飛行機、ホテル、観光地のチケットなどを手配していると一度の旅行に膨大な量の予約や予定の管理が必要になります。
みなさんはどのように管理をしていますか?
私はまずメールボックスの中に専用のフォルダを作成し、予約したものをとりあえずそこにひたすら放り込みます。
そして、以前は日程が近づくとExcelに旅行計画表を作成し、1日ごとに何時にどこに行って何のチケットをおさえているかというのを全て書き起こし、最終的に旅行までには印刷していました。
いわゆる旅のしおりです。
ただこれがなかなか作成に手間がかかるのと、使い勝手も単なる表では機能的ではなかったため、今年7月に出かけたコスタネオロマンチカ旅行からアプリを使った管理に移行しました。
そこで見つけたのが「TripIt」です。
ここにたどり着く前にtabiori、Funliday、NAVITIME travelといった他の有名アプリも試してみましたが、今回の目的であったクルーズ旅行の計画には断然TripItが使いやすかったです。
こちらの記事では、TripItの使い方や優れている点について紹介します。
TripItの始め方
TripItは、旅行の予定管理ツールです。
予定を入力すると、時系列や地図上で予定を一覧表示してくれます。
また、旅行が開始されると、時間に合わせて終了した予定はグレーアウトしていくので次に何をするのかが一目瞭然です。
予定の閲覧はオフラインでも可能です。
パソコン、タブレット、スマホのどこからでもアクセス、編集ができます。
TripItの公式サイトはこちらです。
記事執筆時点では、上記サイトの情報は英語で書かれていますが、アプリでの画面表示は日本語になっています。
予定の入力は日本語で大丈夫です。
利用するには右上の「Sign Up-It's Free!」というところをクリックしてユーザー登録をします。
アプリを入手される方はこちらからどうぞ。
<App Store>
<Google Play>
アプリのダウンロード、利用料ともに無料です。
有料プランもありますが、私は無料版のほうを使っています。
予定入力方法
旅の予定入力を始めるには、まず今回の旅行のページを作ります。
サイト上で入力する場合には「Add a Trip」というリンクから開始します。
タブレット、スマホのモバイル端末では、アプリの中の旅程というタブにある「+」マークをクリックします。
旅程名(旅行のタイトル)、目的地の都市、出発日、終了日を入力します。
次に、今回の旅行での個別の予定をそこに足していきます。
サイトから入力する場合は「Add plans」をクリックします。
モバイルの場合は「プランを追加」、または右下のペンのアイコンから「計画を追加」を選んでください。
すると、「フライト(Flight)」「宿泊(Lodging)」「アクテビティ(Activity)」など、予定の種類を選ぶ画面が表示されますので、該当するものを選びます。
内容を入力し、保存すると予定が追加されます。
この操作を繰り返して予定を足していきます。
あとは勝手にシステムが時系列にきれいに並び替えてくれるのでこれで作成完了です。
TripItの最強ポイント
他の旅のしおり作成アプリと比較して、私は特に以下のポイントが気に入っています。
ポイント1:アプリだけでなくパソコンからでも入力できる
アプリのみのサービスでも旅行中は問題ないのですが、予定を入力する計画段階ではパソコンから入力したほうが、サクサクできるので楽です。
もちろんアプリからも編集はできるので、ちょこっと修正したいときには手元で簡単に直せます。
ポイント2:クルーズ旅行に特化した入力欄がある
予定の追加をする画面に、飛行機や列車などの移動手段に並んで「クルーズ(Cruise)」という入力項目があります。
これを使うと、入力項目が船名や寄港地、寄港時間などクルーズ旅に特化した表示になります。
また、入力後は時系列の表示画面で寄港日ごとにその日の寄港情報を差し込んで表示してくれるのでとても見やすいです。
ポイント3:予定入力のアシスト機能がすごい
TripItは、ものすごくシステムが作りこまれていて、とてもユーザーフレンドリーです。
そのひとつが、予約メールからの自動予定作成機能です。
ホテルやフライトを予約したときに送られてくる確認メールを、アカウント作成時に紐づけたメールアドレスから「plans@tripit.com」に転送するだけで、自動的に予定として登録してくれます。
日本語でも大丈夫です。
つい先日も、Agodaで予約したホテルと、ANAのフライトの確認メールを転送してみましたが、ちゃんと登録されました。
しかも既存の旅行のページに予定を追加する場合には、旅行計画が複数進行していても、日付からどの旅行中の予定かを見極めて、ちゃんと正しいところに入れておいてくれるのです。
一部フォーマットが対応していない予約確認メールもあります。
その場合は、モバイルの場合「未割当」というタブのところにメールが入るので、そこから自分で予定を作成します。
手入力の場合も、例えば日付とフライト番号を入力すると、出発・到着空港と時刻は自動で入力されたりと、要所要所で入力お助け機能が働くのでサクサク予定が作れます。
ポイント4:時差に対応している
予定の入力をするときには開始時間や終了時間などを入れる欄があるのですが、その際にタイムゾーンを選択することができます。(サイトからの入力時のみ)
基本的には予定入力の際の場所情報からシステムが自動的に正しいタイムゾーンを選んでくれるので、手で選択するのは表示がうまくいかなかったときのみで大丈夫です。
時刻にタイムゾーン情報が含まれていることにより、時系列表示の画面でもきちんとイベントが起こる順番で表示されます。
ポイント5:簡単に予定共有ができる
旅行の同行者もアプリをインストールし、アカウントを作成すれば、予定作成者がに同行者のメールアドレスを追加するだけで簡単に予定を共有することができます。
サイト上からは、共有したい旅行の時系列表示画面で「Travelers」と書いてあるところの横の「Add」ボタンから追加できます。
モバイルの場合は、時系列表示の「ユーザー」をタップし、「閲覧者を追加」を押します。
共有相手を追加する際に異なる権限レベルを設定することができます。
- 表示可能(Viewers)
- 編集可能(Planners)
- 編集可能および移動中(Travelers)
例えば、家でお留守番する家族への控え目的で共有する場合には「表示可能」(見るだけで編集不可)権限にするといった使い分けができます。
余談ですが、日本語版の「移動中」がものすごく気になる・・・。
私のTripIt活用法
我が家は夫との二人暮らしで、旅行の企画担当は基本的に私です。
これまでは「会社に休暇申請を出すから予定を送って」や「明日どこに行くの?」など、夫に確認されるごとに調べて回答したり、メールを転送したりしていたのですが、夫もリアルタイムで同じ情報が自分のスマホから見れるようになったので、その手間が減りました。
エクセルで予定をまとめていた時に比べ、旅のしおり作成の手間が軽減したうえ、旅行中のどこに隙間時間があるとか、何の予約がまだできていないといった把握が容易になり、より効率的に旅の計画が立てれるようになったと感じています。
紙の印刷物よりも持ち運びが楽ですし、スマホの電波を気にすることなくオフラインでも利用できるので旅行中も快適に使えました。
こちらの記事では、旅のしおり作成アプリ「TripIt」の機能や使い方を紹介しました。
類似のアプリもたくさんありますが、クルーズ旅行に対応しているものは非常に珍しいのではないでしょうか。
もちろんクルーズに限らず国内外の普通の旅行でもおすすめです。
上記で紹介した最強ポイント5つ以外にも、スマホのカレンダーとの同期、宿泊地の近辺の飲食店情報表示、現地の天気予報表示など、まだまだ書ききれない便利な機能が充実しているのにもかかわらず、無料版でも広告も表示されず、こんなに使えてしまって本当にいいの?というくらい素晴らしいアプリです。
ぜひ楽しい旅のお供に使ってみてください。