猫も杓子も豪華客船

これからクルーズ旅行に出かけてみたい人や、次の船旅をもっと充実させたい人に向けてこれまでの乗船記やコツを発信しています。

寄港中にロシアで入院した話②

f:id:nekocruise:20190722000634p:plain

クルーズ寄港中のロシア、サンクトペテルブルクで交通事故に巻き込まれて入院した話その②(全5回)です。

 

最初から読むにはこちらからどうぞ。

www.nekocruise.com

 

今回は、事故現場から救急搬送され、病院にてさっそく言葉の壁にぶち当たった時の続きです。

その後、問題はお金だけではなかったということに気づくのですがそれはまた後程・・・。

 

 

大使館とクルーズの担当者に電話をかける

救急搬送された病院で検査を終えた後は、結果が出るまで待機場所で待っていました。

この時、言葉に困っていたのはもちろんですが、それ以外にも不安が山ほどあったので、とりあえず夫が在ロシア日本国大使館に電話をかけ、相談をしてみることにしました。

 

大使館の方に事情を説明したところ、医療スタッフにロシア語で話してくれるとおっしゃったので、ありがたくご厚意に甘えることにしました。

おかげでとりあえずの必要なコミュニケーションは図れました。

電話の切り際にも「困ったことがあったらまた電話をください」とおっしゃってくださりとても心強かったです。

 

次に船会社にも現在の状況を伝えることにしました。

外に持ってきていたその日の船内新聞に緊急連絡先として港の窓口の電話番号が記載されていたのでそこにかけました。

起き上がると頭がぐわんぐわんするだけで、横になっている分には割と大丈夫だったので、ストレッチャーに横たわったまま普通に自分で話をし、電話に出た港の担当者に交通事故にあったこと、救急搬送されてどこかの病院にいることを伝えました。

幸い電話の相手は英語のできるロシア人でした。

そのまま医療スタッフに電話を渡し、クルーズ旅行に来ていることなど追加の事情のやり取りをしてもらいました。

電話だけかと思いきや、なんとこの後すぐに港の担当者が病院に駆けつけてくれました。

これは本当にありがたかったです。

 

入院決定、ということは船に乗れない・・・

医師の診察を受け、検査結果も出たところで今日は入院が必要という説明を受けました。

先ほどの港の担当者が間に入ってくれて通訳もしてくれたので、いろいろと詳しい話を聞くことができました。

この時に「この病院は公立の病院だけど、アメリカの法人が経営している英語対応ができるプライベート病院を紹介できるからそこに転院するのはどうか」という提案を受けました。

プライベート病院ということで真っ先に費用のことが頭をよぎりましたが、すでに事故のショックで疲労困憊である上に、今から言葉も通じないところに入院するというのは精神的にもきつすぎると思い、私はプライベート病院を選択しました。

 

クルーズ船はこの日の夕方6時に次の港に向けて出港することになっていました。

この時旅の行程はまだ半分ほどでしたが、これで今日船に乗ることはできなくなりました。

ただし、もし残りの期間中に体調が回復し、医者の許可が出れば途中どこかの港で合流して再乗船可能ということを港の担当者から教えてもらいました。

そこでなんとしてでも回復してできるだけ早く船に戻ろうという目標ができました。

まだ出航まで数時間あったので、港の担当者と一緒にひとまず夫が船に一旦戻り、当面の入院に必要な荷物だけを船から持ち出すことにしました。

 

米国系病院での入院生活のはじまり

私はまた救急車に乗せられ、先ほど紹介された病院に搬送されました。

病院に着くと、再びいくつかの検査をしたのち、今回入院する個室に案内されました。

室内には部屋の壁際と反対の壁際に離れてベッドが2つと、シャワールームとトイレもあり、ベッドがいかにも医療用という以外は、広めのビジネスホテルといったようなつくりでした。

入院中は夫も同室の滞在が可能でした。

 

私の担当医となった英語が堪能な脳神経外科の先生から、今日は点滴と内服の投薬治療をし、また明日検査をするということを聞きました。

点滴は看護師さんがしてくれたのですが、ロシア人の気質なのか愛想笑いもなく黙々と仕事をこなしていきます。

ちょっと怖いなと思いながらも、今は状況が状況なのでとにかく全てを信じてゆだねるという選択肢しかありませんでした。

 

点滴のあとは部屋に夕食が運び込まれました。

病院食については意外とおいしくてびっくりしました。

特に内蔵系の病気でもないので元気な人用のごはんだったのかもしれません。

食欲は普通にありおいしくいただきました。

ロシアの米国系病院での入院食

ロシアの米国系病院での入院食

 

海外医療費の不安

米国系病院に移動して言葉のハードルが下がり、胃も満たされて徐々に安心が確保されてくると、またお金のことが頭をよぎります。

実は私は今回海外旅行保険をかけていませんでした。

正直これまで恥ずかしながら旅行保険のことをあまり考えたことはなかったです。

 

まだ救われたのは、前年にSFC修行(ANAの上級会員のステータスを得るためにたくさん飛行機に乗ること)をしたのを機に、ほんの数か月前にクレジットカードをゴールドに切り替えていたことです。

これが何かの役に立つのではないかと調べると、カードに海外旅行保険が付帯されていることが分かりました。

国際電話で保険の窓口に問い合わせて詳細を確認したところ、このカードでは150万円を限度に医療費がカバーされるとのことでした。

この時にはまだいったいこの入院費用がどのくらいになるのか全く想像もつかなかったので、この金額でで果たして足りるのかどうかという不安は残りましたが、足しになるものがあることが分かり少しだけ安心しました。

まだまだどうなるか全然見通しが立ちませんが、とりあえずその日はこれで寝ました。

 

入院2日目の朝

翌日目が覚めると、まだめまいが残っているものの、前日よりは格段に回復している手ごたえを感じました。

なんとしてでも早く回復して船に戻るんだという強い信念が功を奏したのでしょうか。

再度先生の診察を受けました。

目の動きや平衡感覚、神経の影響などを検査しているようでした。

採血も行われました。

ひとまず結果を待ちます。

 

お金以外のもう1つの不安

入院中はお金のことはもちろん不安だったのですが、それ以外にも気になっていることがありました。

それはビザです。

ロシアの観光ビザは出国の日付を指定して申請します。

当初はこの前日にクルーズ船に乗って出港する予定でしたので、当然昨日出国すると申請しています。

ということは、入院2日目の今はすでにビザが切れていることになります。

まさかの「ロシアで不法滞在」という強烈なパワーワードが頭をよぎります・・・。

これはことによってはお金の比ではない問題になるかもしれません。

 

ひとまず病院のケースワーカーさんに相談することにしました。

その結果はまた次回に続きます。 

www.nekocruise.com