猫も杓子も豪華客船

これからクルーズ旅行に出かけてみたい人や、次の船旅をもっと充実させたい人に向けてこれまでの乗船記やコツを発信しています。

寄港中にロシアで入院した話①

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海外旅行時の不安といえばトラブルに巻き込まれることではないでしょうか?

私はクルーズ旅行の寄港地として訪れたロシアで交通事故にあい、まさかの2泊3日の入院をすることになってしまったことがあります。

当然船は先に出港し、ロシアに残った私と夫は個人手配で来ていたのため添乗員さんもおらず、自力で全てを解決しなくてはいけなくなりました。

言葉の壁、医療費、ビザの有効期間切れといった問題をどのように対処したのか、また寄港地で船に乗れずにその後どうしたのかの実体験をお話しします。

少し長くなりますが全5回に分けて書いていきます。

  

 

当初のクルーズ計画

私が勤めている会社も、夫が勤めている会社も節目には長期連休が取れる制度があり、たまたまその期間が重なったため、今回は夫婦そろって2週間休めることになりました。

せっかくの長期休暇なので今回も絶対クルーズ旅行に行こうとかなり前から決めていました。

今回選んだのは9泊10日のバルト海クルーズです。

デンマークのコペンハーゲンから乗船し、ドイツ、エストニア、ロシア、フィンランド、スウェーデンに寄って、またコペンハーゲンに戻ってくるコースです。

さらにクルーズ乗船の前後に陸での宿泊を計5泊追加し、7か国をめぐる壮大な旅行計画を立てました。

どの国も観光で訪れるのは初めてだったのですべて楽しみでしたが、特にロシアではサンクトペテルブルクの港に船が一晩停泊し、2日間観光できるというのを魅力的に感じてこのコースを選びました。

 

ロシアの観光ビザ取得

日本人はロシアに旅行に行く際にはビザの取得が必要です。

ただクルーズの場合は例外があり、船会社のエクスカーションに参加しての観光であればビザは不要です。

これまで寄港地をめぐる時には可能な限り自力観光を選択していましたが、この時はとても迷いました。

ビザ申請のための手間を考えると、今回はエクスカーションでいいかなとも思いました。

でも2日間も滞在するのに、ほんの数時間、それも自由に自分のペースで散策できないなんてもったない!と思い直し、なんとか重い腰を上げてビザを申請することにしました。

今思えばこれが運命の分かれ道だったのかもしれません・・・。

 

クルーズ乗船から事件発生まで

待ちに待ったバルト海クルーズに旅立ちました。

折り返しの5日目に、クルーズ船はサンクトペテルブルグに入港しました。

私はせっかくビザをとったのだから思う存分サンクトペテルブルクを満喫しようと、1日目、2日目ともびっしりと計画を立てていました。

初日はど定番観光地のエルミタージュ美術館に行き、夜ご飯も現地のレストランでおいしくいただき、特に何の問題もなく平和に過ぎ去りました。

エルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館

事件が発生したのは翌日、サンクトペテルブルク滞在2日目です。

この日はペトロパヴロフスク要塞を訪れる予定を組んでおり、行き方も事前に調べていました。

観光地までは公共のバスで向かいました。

乗っているときから運転が荒いなとは感じていましたが、まあ海外はそんなもんかくらいにしか思っていませんでした。

バスには前方、後方に出入り口があり、乗り降りはどちらからもしていいようでした。

目的のバス停に着き、私たちは座っていた座席に近かった後方の出口から、まず夫が降りました。

私もそれに続こうと身体が半分外に出たその時、なんとバスはドアが開いたまま発車してしまったのです。

おそらくドライバーは後方出口まで見ていなかったのでしょう。

私はそのままバスから転落し、頭を打ってアスファルトに仰向けに倒れました。

しかもバスは止まらずそのまま走り去ってしまいました。

しかし運がよかったことに、その時たまたますぐ近くに交通整理をしていた警官が事故を目撃しておりすぐに駆け寄ってきてくれました。

警官は救急車を呼ぶと言いました。

私は頭は確かに痛かったのですが、意識は終始しっかりしており、他に骨が折れているなどの症状も感じなかったので、その時はあまり大ごとだとは思わず、クルーズ船に戻って暫く休めばなんとかなるだろうくらいにしか思っていませんでした。

そこで警官に救急車は不要だと伝え、起き上がろうとしました。

すると突如猛烈な吐き気とめまいに襲われ、ああこれは脳がやばい状況にあるやつだと感じました。

めまいで全然まっすぐ立てず、ようやくここで事の重大さに気づき、救急車をお願いしました。

 

サンクトペテルブルクの病院での言葉の壁

しばらくすると現場に救急車が到着し、そのまま近くの病院へ搬送されました。

すぐに脳の検査のためにCTスキャンが行われ、その後待機場所のようなところにストレッチャーで運ばれました。

ここでさっそく困ったのが言葉です。

この待機場所で医療スタッフに囲まれていろいろ話しかけられたのですが、私はロシア語はゼロ、医療スタッフたちの英語は片言です。

何を言っているのかさっぱりでした・・・。

 

この状況でどうやって意思疎通を図ったのか、次回に続きます。

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