前回の記事では寄港日の様子を描きましたが、その反対に1日中どこにも寄らない終日航海日もあります。
一日中海の上なんて暇そう?そんなことはありません!
船上にはちょっとしたテーマパークのようなアトラクションがあったり、1日中様々なところでバラエティに富んだプログラムがあるので暇になる暇がないほどです。
もちろん、ゆっくり休みたい人はお部屋でゆっくりしてまた次の寄港日に向け体力温存するのも全然ありです。
終日航海日の1日のスケジュールはこんな感じです。
- 終日航海日は寝坊できる
- まずは一日の計画を立てる
- 充実の船内プログラム
- これが本当に船の上なの?というのアトラクション
- クルーズ船のもう1つの楽しみ
- フォーマルナイトの実際
- 船の思い出に記念写真もどうぞ
終日航海日は寝坊できる
私は休みの日はできるだけ寝ていたいぐうたらタイプなので、寄港日に比べ朝はスロースタートです。
調子のいい時にはブランチの前にランニングトラックのあるデッキに出て、お散歩してからご飯を食べることもあります。
普段陸では週末に朝からお散歩なんてなかなか行かないですが、それをさせてしまうのがクルーズのすごさです。
天気のいい日に海風にあたりながらのお散歩は気持ちがいいです。
まずは一日の計画を立てる
ブランチ会場には船内新聞を持っていき、ご飯を食べながら一日の予定を立てます。
船内プログラムやアトラクションの中から何をするかを考えます。
これらの中には予約制のもの、有料のものもありますので注意が必要です。
そういった情報についても船内新聞で確認することができます。
必ず体験したいものはできるだけ乗船日の内に予約しておくようにしています。
充実の船内プログラム
船内プログラムには以下のようなものがあります。
- スポーツ系:ストレッチやダンスなどの教室、バスケットボールやサッカーなどの試合
- 一攫千金系:ビンゴ、スロットトーナメント、キャビンアップグレードなどの抽選会
- 教養系:手芸やタオルアニマルの作り方などもアートクラス、次の寄港地の言語のレッスン、クイズ大会
- エンタメ系:ショー、ゲーム、コンテスト
これらは寄港日にも開催されていますが、特に終日航海日には充実しており、同時刻に複数のプログラムが開催されています。
コメディショーなど、英語がわからないと厳しいものもありますが、ほとんどのものは最低限の英語力で十分に楽しめます。
クルーズの定番といえば毎晩のショーだと思いますが、ショーも船会社によって趣向を凝らしているので毎晩飽きることがありません。
特によかったのは、ロイヤルカリビアンではアイススケートのショーがあり、これまで間近でフィギュアスケートを見たことがなかったのでとても興奮しました。
冷静に考えると船内にスケートリンクがあるだけでびっくりです。
これが本当に船の上なの?というのアトラクション
アトラクションはもちろん寄港日にも営業していますが、私は寄港日はやっぱり外に出て現地を探索したいので、終日航海日に楽しむことが多いです。
どのカジュアル船にも必ずあるのはプールやジャグジーです。
プールの横にはバーがあるので、ビーチチェアに座ってドリンクを片手にまったり、でも十分非日常ですが、せっかく船に乗ったならアトラクションも満喫したいところです。
最近はクルーズ船の巨大化が進んでいるので、とても船の上とは思えないアトラクションが揃っています。
印象に残っているものをいくつか挙げます。
- ロイヤルカリビアン「Marinar of the Seas」のFlowRider(人工波のサーフィン用プール)
- コスタクルーズ「Costa Diadema」のF1レーシングカーシミュレーター
- ノルウェージャンクルーズライン「Norwegian Bliss」のゴーカートサーキット(それも2階建て!)
などなど。
今時だなぁと思ったのは、ドリームクルーズの「World Dream」のESC Experience Labです。
これはVRのゲームセンターで、ゴーグルをつけてスカイダイビングを楽しむゲームなど複数の種類のゲームがありました。
楽しそうだなとは思いましたが、ゴーグルをつけてうつぶせになってふわふわしている姿を見られるのが恥ずかしくて挑戦しませんでした。
無難にシューティングゲームで遊びましたが、もちろんそれも楽しかったです。
もう少し未来になれば当たり前の光景になっているかもしれませんね。
クルーズ船のもう1つの楽しみ
クルーズ船にはカジノがあります。
カジノは港に停泊中は営業ができないので、出港後2時間後くらいからオープンします。
つまり、終日航海中はずっと営業しています。
カジノは船内で唯一現金を使う場所です。
カジノで遊びたい人は船内通貨が何であるかを確認して、あらかじめキャッシュで用意しておきましょう。
街のカジノでは日本円から両替できると思いますが、船のカジノではできないこともあるので要注意です。
両替できないくらいのほうが使い込まなくて安心ですけどね。
フォーマルナイトの実際
豪華客船の旅というと、フォーマルナイトのことが気になる方もいると思います。フォーマルナイトは終日航海日がある日程の場合、その日に合わせて開催されることが多いです。
どのぐらの格式のドレスやスーツを持っていけばいいのか迷いどころだと思いますが、これは船によって異なります。
私はカジュアル船ばかり乗船していますが、カジュアル船の中には「フォーマルを着たければ着てもいいし、着たくなければ着なくてOK」を明言している船会社もあります。
例えばノルウェージャンクルーズラインは「Freestyle Cruising」を謳い文句にしていて、ドレスコードも自由なら、クルーズ船によくある2回制の時間・テーブル指定ディナーもありません。
いわゆるフォーマルナイト(Gala Dinner)の日のことは「Dress-up or Not Night」と呼んでいます。
これは文字通り「ドレスアップしたければどうぞ」というニュアンスなので、船内は社交界のような豪華な装いの人から、まったく普段着の人までいろいろな人がいます。
あえて平均的な像を挙げるのなら、男性はカジュアルなシャツをチノパンやデニムにインしている、いわゆるスマートカジュアル的な人が多い印象があります。
女性はカジュアルなワンピースやスカートなど、普通のお出かけ服といった感じです。
ですので、もしもドレスコードに不安や抵抗感があるなら、こう言った船会社を選ぶという手もあります。
夜はフォーマルナイト以外にもテーマを設けていることがあります。
有名なのはコスタクルーズで、真っ白の日とか仮面の日など、全部用意するのは大変でもありますが、イベント好きの方は積極的に参加すると面白いと思います。
船の思い出に記念写真もどうぞ
クルーズ船では記念写真の撮影を行っている場面がよく見られます。
特に終日航海日の夜はレストランやアトリウムスペースなど、様々なところにカメラマンがいます。
テーマパークにもよく見られる光景だと思いますが、それと同じで買うかどうかは実際の写真を見てから決められるので写真好きの方はぜひたくさん撮ってもらいましょう。
写真の確認は船内の写真館で行います。
翌日には印刷されたものが見れるので、確認しに行き、ほしい写真があればそこで買います。
次回は下船日の様子をお届けします。