クルーズ旅初日の乗船日はやることがたくさんありますが、逆に言えばクルーズ初日がうまくいけばあとはベルトコンベアに乗ったも同然の快適な旅が待っています。
乗船日の様子は、前編、後編の2回に分けてお届けします。
乗船日の一日はおおむねこんな感じで過ごしています。
乗船日編の前編では、前泊の必要性から、当日の港までの移動方法、船へのチェックインまでの流れをお話しします。
前泊の必要性
海外クルーズにおいては乗船地まで飛行機で移動することになりますが、行先によっては早朝着便もあるので、前泊をするかどうかは迷いどころでもあります。
初めて乗ったクルーズでは、なんとか取れた貴重な休みをなるべく有効に使うために、バルセロナ発着であったにもかかわらず前後泊ゼロという強行日程にしましたが、結果オーライだっただけで、今振り返るとなんて危ない計画だったんだとひやひやします。
海外の場合、飛行機が数時間単位で遅れるということは珍しくはないですし、また初めて訪れる地で空港から港までの移動もすんなりいくとも限りません。
そしてロストバゲージの可能性も心配です。
結論としては、時間的に行けそうだと思ってもできるだけ前泊をすることをお勧めします。
現地に着いてから乗船までは1日余裕があったほうが体力的にも精神的にもとても楽になります。
港までの移動手段
ホテルまたは空港から港までの移動方法はいくつか選択肢があります。
- 船会社の送迎サービス
- ホテルまたは民間による港へのシャトルバスサービス(※あれば)
- タクシー/Uber
- 電車やバスなどの公共交通機関
上記の順番は、上にあるほど「楽で確実だけど金額が高い」、下に行くほど「難しいけど金額が安い」です。
1の船会社の送迎サービスは、クルーズの予約時や予約後にオプションとして付けるものです。
港までのアクセスの悪い場所でも、乗ってしまえば目的地に確実に行くので最も安心できますし、手荷物も載せ下ろししてもらえるので大きなスーツケースを持っているときにはとてもありがたいです。
ですが、その分とても割高になりますので安心と金額を天秤にかけてコストに見合うかどうかを考えます。
私の初めてのクルーズ旅ではこれを利用し、バルセロナ エルプラット空港から港まで移動しました。
2のシャトルバスサービスはある場所が限られているので、たまたまあればラッキーか、もしくは狙ってそのような旅行プランを組んだ場合の選択肢になります。
大きな豪華客船が頻繁に利用するような港では、近隣のホテルが港へのシャトルバスサービスを売りにしている場合があるので、前泊地を決める際の材料にもなります。
また民間のバス会社が主要なランドマークやホテルと港の間を運行するバスを走らせている場合もあるので、そこにアクセスしやすいホテルを選ぶのも手です。
私はクルーズ予約後、ホテルを選ぶ段階で「●●(地名) cruise port shuttle bus」などのワードで検索して、その場所にシャトルバスがあるかどうかを調べて前泊のホテル選びの参考にしています。
3のタクシーとUberは言わずもがなですね。
特にUberが利用できる国では有力なオプション候補です。
タクシーは、日本国内でもそうですが、どうしても「着くまでいくらになるかわからない」、「正しい道を通っているか(ぼられてないか)わからない」という不安があるので、そこの心配がなくなるUberは本当にありがたいです。
4の公共交通機関の利用は大変ですが最もお財布に優しい移動手段です。
大きなスーツケースを持っての移動は大変ですが、どうしても金銭的魅力にあらがえず状況によって選択することがままあります。
Google mapで経路検索をすると例えば乗継の際の電車の駅からバス停までの行き方も、どこで横断歩道を渡ればいいかのレベルで表示してくれるので、初めての場所でも迷わず行けます。
公共交通機関利用時に煩わしいのは、値段がいまいちわからない、小銭を用意しなくてはいけないということがあるかと思います。
そういう時には、1day pass(1日乗り放題)があるかを調べ、少々割高になっても許容範囲であればそれを買っています。
どの交通手段も一長一短あるので、私はクルーズ旅行の都度、港の場所、利便性、金額などから毎回その時の自分なりのベストな行き方を選択するようにしています。
港でのチェックインと乗船
クルーズの乗船は出港時刻の4~5時間くらい前から始まり、出港1~2時間前が最終乗船時刻となっています。
部屋のカテゴリー別に乗る時間が指定されていたり(上のカテゴリーほど早い)、その枠の中でさらにスポットの時間を予約できるようになっていたりします。
港に着いたらまずは港の入り口でまずはスーツケースを預けます。
スーツケースは自力でキャビンまで運ぶことも選択できますが、セキュリティチェックのために持ち上げてスキャンの台に乗せなくてはいけなかったり、乗船時間はエレベーターがとても混んでいたりするので、特に大きい荷物の場合は預けることをお勧めします。荷物はあとでお部屋の前まで届けてくれます。
荷物を預けたら、次はチェックインです。
チェックインカウンターにて、船会社から指定された書類(オンラインチェックインの際に印刷した紙など)と、海外で乗船する場合や外国に寄港する船の場合はパスポートを提示します。
この時、健康状態を申告する書類を書くようにと言われることもあります。
係員による書類の確認が終わるとルームキーである乗船カードが渡されますので、カードに記載された名前を確認し、1人1枚ずつ持って乗船します。
飛行機のタラップのような通路を抜けると、船の入り口に船員さんがいるので、そこでカードを見せ、スキャンしてもらいます。
これで晴れて船上生活の始まりです!
船の中の必需品、乗船カード
最近はホテルもカード式のルームキーが増えてきましたが、このカードは単なる鍵ではありません。
乗船カードはお部屋の鍵になるだけでなく、旅行中の身分証明書、船内の決済やアクティビティの予約情報の記録など、ありとあらゆる場面で提示することになるので、常に肌身離さず持ち歩く必要があります。
私は定期券入れのようなカードホルダーに入れています。
フック付きのストラップがついているので、バッグの持ち手に付けたり、ベルト紐に通したりできるので便利です。
旅行代理店を通して予約すると、事前に首から下げるストラップ付のパスケースが送付もらえることが多いです。
私はどうもあれが会社の入館証に見えてしまうので、日常生活を忘れるためにあえて首からは下げないようにしています・・・。
乗船日後編ではいよいよ船内の様子をお伝えします!